AIスーツケース

大阪・関西万博における研究開発を目的としたデータ取得について

研究開発の目的・概要

一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアムでは、「AIスーツケース」による誘導や音声案内をより高度化することを目指し、画像認識技術や大規模言語モデル等を用いて周辺環境をリアルタイムに把握し、その場に応じた経路選択や音声ガイドの提供を行う研究開発を進めています。この研究の一環として、大阪・関西万博の会場で、AIスーツケース本体に搭載されたカメラおよびスタッフが手持ちで撮影するカメラによりデータ取得を実施します。

※「AIスーツケース」は、視覚障害のある方の移動を支援するために開発された自律型ナビゲーションロボットです。

映像データ取得の目的

現在、以下の研究開発のため、万博会場で映像データを取得します。

  • 混雑環境において、周囲の人の動きに合わせてスムーズにナビゲーションするアルゴリズムの開発
  • あらかじめ登録した地図情報を用いず、リアルタイムの画像に基づくナビゲーション手法の開発

研究内容

AIスーツケース本体やスタッフのカメラで得られた映像データから歩行者の動きを分析します。具体的には、体の向きや動き方を抽出し、機械学習によりその場の状況に応じた進路や速度調整アルゴリズムを開発します。これにより、走行プログラムの改善や地図情報が取得できない環境でのナビゲーション実現を目指します。

データの取得方法・扱い

取得される映像データには、顔、身体、歩行の様子等が含まれます。利用前に、顔や衣服、体型など個人が識別されやすい特徴が分からないよう、ぼかしなどの加工を施したうえで、コンソーシアムメンバーによる研究開発に共同利用します。

将来的には、個人が特定されない形に十分に加工・匿名化したうえで、学術発表の論文やプレゼンテーションに利用するほか、研究の透明性を確保する目的でオープンデータとして公開する場合があります。
いずれの場合も、関連法規・研究倫理を遵守し、プライバシー保護に最大限配慮します。

匿名加工前のデータは暗号化のうえ、データ管理責任者の許可を得た担当者のみがアクセス可能なサーバーに保存し、保存期限を過ぎたデータは削除します。

オプトアウト(利用拒否)の方法

データ取得の実施日には、会場内に案内看板等でお知らせします。
ご自身が映った可能性のあるデータ利用を希望されない場合は、下記問い合わせ先までご連絡ください。いただいた情報(日時、場所、服装等の特徴)をもとに、可能な範囲で該当映像データを特定し、研究利用から除外します。

問い合わせ先

お問い合わせ時は、日付、時間帯、会場内の場所、服装等の特徴をお伝えください。

データ取得・保管期間

  • データ取得期間:2025年4月13日~2025年10月13日(大阪・関西万博期間)
  • データ取得場所:大阪・関西万博 会場内(AIスーツケース走行範囲)
  • 非匿名化データ保管期限:取得開始日より2030年3月末(予定)

データの共同利用機関

取得データを利用する可能性のある機関は以下の通りです。

  • 日本アイ・ビー・エム株式会社
  • 清水建設株式会社
  • オムロン株式会社
  • アルプスアルパイン株式会社
  • HEROZ株式会社
  • 学校法人 慶應義塾大学
  • 学校法人 早稲田大学
  • 国立研究開発法人 科学技術振興機構
  • 国立研究開発法人 産業技術総合研究所

データ管理責任者

一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム
代表理事 福田 剛志